v2rayNを起動したものの、どこから操作すればよいかわからない方に向けた解説です。Windowsデスクトップ版を例に、設定のインポート、使用サーバーの選択、コアの起動、システムプロキシの設定、ログの確認を順に説明し、ローカルポートや接続トラブルの確認方法も紹介します。バージョンによってメニューの位置は異なる場合があるため、画面上の場所ではなく機能名を目印にしてください。
1. メイン画面の構成:設定・コア・システムプロキシを区別する
v2rayNはデスクトップクライアントの画面を提供し、Xrayなどのコアがプロキシ接続を実際に処理します。サーバーが一覧に表示されていても、設定が保存されていることしかわかりません。サーバーを選択しただけでは、ブラウザーがプロキシを利用しているとは限りません。接続できるか判断するには、設定の有効性、コアの起動状態、アプリの通信がローカルの待ち受けポートに届いているかを確認します。
初回はメイン画面を広げ、上部メニュー、サブスクリプショングループ、中ほどのサーバー一覧、ログ領域、下部のステータスバーを確認しましょう。バージョンによってはログパネルが折りたたまれており、ウィンドウサイズによってボタンが表示されないこともあります。ここでいう「システムプロキシ」はWindowsのプロキシ設定を指し、リモートサーバーへの接続を切り替える機能ではありません。
| 画面の領域 | 主な用途 | 混同しやすい状態 |
|---|---|---|
| サーバー一覧 | ノードの確認、設定の編集、使用サーバーの選択、接続テスト | 行を選択しただけでは、使用サーバーは切り替わりません |
| サブスクリプショングループ | サブスクリプションURLの管理、ノードの絞り込み、更新 | グループ表示の切り替えは、接続先の切り替えとは別です |
| ログ領域 | コアの起動、接続、エラー情報の確認 | サブスクリプションの更新結果とコアの接続ログは別の情報です |
| システムプロキシ | システムプロキシに従うアプリでローカルプロキシを利用する | すべてのアプリがこの設定を参照するわけではありません |
| ルーティング | コアで使用するトラフィック振り分けルールを選択 | システムプロキシの設定とは別の階層です |
2. サーバー一覧:設定のインポート、選択、使用サーバーへの指定
サーバー一覧には通常、種類、別名、アドレス、ポート、転送方式、テスト結果などが表示されます。VMessやVLESSはプロトコル名、TCPやWebSocketなどは転送方式、TLSやREALITYは接続のセキュリティに関する設定です。ノードの別名だけでプロトコルを判断することはできません。また、ポートがどちらも443だからといって、設定が同じとは限りません。
まず、出所が明確な設定を1つ使って単一ノードの接続を確認してから、一覧をまとめて整理しましょう。共有リンクをコピーするときは、内容を最後まで保持してください。vmess://以降のエンコードされた文字列を途中で切ったり、vless://リンクのクエリパラメーターを削除したりしないでください。サブスクリプションURLはサブスクリプショングループで管理し、単一ノードのインポートと混同しないようにします。
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設定をインポート
共有リンクをすべてコピーし、メイン画面で「サーバー」→「クリップボードからURLを一括インポート」を選択します。使用中のバージョンで項目名が異なる場合は、「クリップボードからインポート」を含む項目を選んでください。
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ノードの確認
追加された行を見つけ、右クリックメニューの「サーバーを編集」でアドレス、ポート、転送設定を確認します。443などのリモートポートはサーバー側の設定で決まります。ローカルの待ち受けポート10808に変更しないでください。
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使用サーバーに指定
対象の行を右クリックし、「アクティブサーバーに設定」を選びます。アクティブ表示が変わったことを確認し、ログでコアが新しい設定を正常に読み込んだかも確認してください。行の背景色が選択状態になっただけでは切り替え完了ではありません。
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接続を確認
対象の行で「サーバーの実際の接続遅延をテスト」を実行し、次にアクセスしたいWebページを開きます。テストの成功が示すのは、そのテストリクエストが成功したことだけです。システムプロキシとアプリ独自のプロキシ設定も確認してください。
テスト欄の数値は、テストの種類に応じて読み取る必要があります。たとえばTCPingが42 ms、実際の接続遅延が310 msでも、矛盾ではありません。前者は主にTCP接続の確立時間を示し、後者にはプロキシのハンドシェイクやテストリクエストも含まれます。これらは数値の読み方を示す例で、特定ノードの実測値ではなく、ダウンロード速度を推定する材料にもなりません。
3. サブスクリプショングループ:一覧の絞り込みと接続先の切り替えは別
サブスクリプショングループでは、サブスクリプションURLと、そこから生成されたサーバーをまとめて管理できます。設定の取得元や更新方法を整理するための機能であり、現在のネットワークに適したノードを自動判定するものではありません。メイン画面でグループを切り替えると、そのグループのサーバーだけが一覧に表示されますが、使用中のサーバーは別のグループに残っている場合があります。
追加するには、「サブスクリプショングループ」→「サブスクリプショングループの設定」を開き、新しいグループを作成します。備考とサブスクリプションURLを入力して保存し、「サブスクリプショングループ」メニューに戻って更新を実行してください。一般的なバージョンには「すべてのサブスクリプションを更新」や「プロキシ経由」に関する項目があります。URLに直接アクセスできるかどうかに応じて更新方法を選びます。
- 初回インポート:利用できるノードがない場合は、まずプロキシを使わずに更新します。サブスクリプションURLへのアクセスにプロキシが必要なら、先に利用可能な単一ノードの設定をインポートしてください。
- プロキシ経由で更新:使用中のサーバーでWebページにアクセスできることを先に確認します。この項目を選ぶだけで、無効なノードが直るわけではありません。
- 更新後に一覧が空:別のグループを選んでいないか、検索語が残っていないかを確認し、更新結果に表示されるノード数とエラー情報も確認します。
- 似た名前のグループ:「メイン用」「予備用」のように、出所と用途がわかる名前を付けて区別します。備考は識別に役立ちますが、接続設定には影響しません。
サブスクリプションURLにはアクセス用トークンが含まれることが多いため、アカウント情報と同様に管理してください。トラブルの相談では、更新日時、エラーの種類、ノード数を伝えると役立ちますが、完全なURLを公開スクリーンショットに載せないでください。更新成功は、クライアントが内容を取得して解析できたことを示すだけで、各ノードの接続テストの代わりにはなりません。
4. システムプロキシとルーティング:それぞれの設定が制御するもの
Windows版では通常、下部ステータスバーの「システムプロキシ」またはタスクバーの通知領域にあるアイコンの右クリックメニューから、「システムプロキシを自動設定」または「システムプロキシを解除」を選べます。前者はシステムプロキシをクライアントのローカル待ち受けアドレスに設定し、後者はその設定を削除します。システムプロキシを解除してもコアが動作し続けることがあり、プロキシを手動指定したアプリも引き続き利用できる場合があります。
ルーティングは別の階層の設定です。通信がコアに届いた後、ルールによってプロキシ経由、直接接続、またはブロックのいずれかに振り分けられます。そのため、「システムプロキシを設定済み」でも、すべての通信がリモートノードを経由するわけではありません。また、グローバルプロキシ系のルーティングを選んでも、そもそもコアに届いていないアプリの通信は対象になりません。
接続方法の比較:システムプロキシとTUNモード
システムプロキシ
- 「システムプロキシ」から「システムプロキシを自動設定」を選択します。
- システムプロキシに従うブラウザーやデスクトップアプリでの利用に適しています。
- 特定のアプリで動作しない場合は、まずアプリ独自のプロキシ設定を確認します。
- クライアントを終了する前に、システムプロキシが想定どおり解除されているか確認します。
TUNモード
- メイン画面の「TUNを有効にする」からオンにします。場所はバージョンによって異なります。
- 仮想ネットワークインターフェースで通信を処理します。対象となる範囲は設定によって異なります。
- 通常、管理者権限または対応するサービス設定が必要です。
- 有効にした後は、DNS、ルーティング、ほかのネットワークソフトへの影響も確認してください。
まずシステムプロキシで単一ノードの接続を確認し、必要に応じてTUNを設定します。接続方式、DNS、ノード設定を同時に変更しないでください。
たとえば、ブラウザーでは接続できるのに特定のコマンドラインアプリで失敗する場合は、すぐにノードを変更せず、そのアプリがWindowsのシステムプロキシを参照しているか確認します。反対に、システムプロキシに従うアプリがすべて失敗する場合は、ローカルの待ち受け、使用サーバー、コアのログを先に確認してください。
5. 設定:ローカルの待ち受けとリモート側の設定を確認
「設定」→「パラメーター設定」を開き、ローカルの待ち受けポート、LANからの接続を許可するかどうか、ログレベル、コア関連の設定を確認します。バージョンによっては「基本設定」「Core」など、似た名前のタブに項目があります。古い解説のデフォルトポートをそのまま使わず、設定の保存後にコアが正常に再読み込みされたか確認してください。
以下の2つのカードは設定項目の関係を示す例であり、数値をそのまま入力するよう求めるものではありません。1つ目は現在の混合待ち受けポートを10808に設定した場合、2つ目はリモートノードの編集時にサービス提供元へ確認する項目です。クライアントのローカルポートとサーバーのリモートポートは、別々の接続区間に属します。
ローカル待ち受けの例
- 待ち受けアドレス
127.0.0.1- 混合ポート
10808- HTTPプロキシ
http://127.0.0.1:10808- SOCKS5プロキシ
127.0.0.1:10808
同じポートを両方のプロトコルで使うのは、そのポートが混合待ち受けとして設定されている場合に限ります。待ち受けを分けているバージョンでは、それぞれの設定に従ってください。
リモートノードの確認項目
- サーバーアドレス
- インポートした設定に記載されているドメイン名またはIPアドレスを使用
- サーバーポート
- 例:
443。サーバー側の設定に従います - ユーザーID
- VMessまたはVLESSに対応するUUID
- 転送方式とセキュリティ
- ノードの要件に合わせてWS、TLS、REALITYの設定を確認
ポートが443でも、TLS設定が正しいとは限りません。SNI、パス、公開鍵などの項目もサーバー側の設定と一致させる必要があります。
以前の設定でHTTPプロキシとSOCKS5がそれぞれ10809、10808に割り当てられていた場合、上の混合ポートの例だけを理由にすべてのアプリを10808へ変更しないでください。現在の実際の待ち受け方式を確認します。このPCだけで使う場合はループバックアドレスを維持し、LANからのアクセスを無効にします。共有が必要な場合は、待ち受け範囲、ファイアウォール、アクセス制御を別途設定してください。
6. ログウィンドウ:起動・待ち受け・リクエストの順に確認
まずメイン画面のログ領域を表示します。非表示の場合は、メニューで「ログ」や「ログを表示」に関する項目を探してください。次に使用サーバーを一度切り替え、新しく追加された起動ログを確認してから、Webページへのリクエストを一度だけ実行します。大量の古いログから赤い文字を探すより、テスト操作の時刻を絞ったほうが原因を特定しやすくなります。
エラーが多いほど問題が深刻とは限らず、エラーがないからといって通信がコアに届いているとも限りません。ログレベルによって記録の詳細度は変わります。短時間の調査であれば、「設定」→「パラメーター設定」で関連するログ項目を変更し、終了後は元に戻してください。大量のログが出続けるのを防げます。
| 表示された現象やログの一部 | まず確認すること | 次に行う操作 |
|---|---|---|
address already in use | ローカルの待ち受けポートが使用中 | 重複して起動したプロセスを終了し、10808など実際に設定されているポートの使用状況を確認 |
connection refused | 接続先に接続を拒否された | まずログの接続先アドレスを見て、ローカルのプロキシポートとリモートサーバーを区別 |
i/o timeout | 接続または読み書きが制限時間内に完了しない | リモートアドレス、ポート、現在のネットワークを確認し、別のノードでも比較 |
x509関連のエラー | 証明書の検証で問題が発生 | システム時刻、サーバー名、証明書設定を確認し、検証を先に無効にしない |
| Webリクエストに対応するログがない | コアに通信が届いていないか、現在のログレベルでアクセスが記録されていない可能性があります | システムプロキシ、アプリのプロキシ設定、ログ設定を確認してから再テスト |
待ち受けポートを確認するには、PowerShellで次の読み取り専用コマンドを実行できます。10808はパラメーター設定にある実際のポートに置き換えてください。出力のOwningProcessはプロセスIDです。タスクマネージャーの「詳細」タブで対応するPIDを確認できます。出力がない場合やオブジェクトが見つからないと表示される場合、そのポートで一致するTCP待ち受けはありません。
Get-NetTCPConnection -State Listen -LocalPort 10808 |
Select-Object LocalAddress, LocalPort, OwningProcess
ログを共有する前に、サブスクリプショントークン、ユーザーID、サーバーアドレス、アクセス先ドメインなどの機密情報を隠してください。エラーが発生した時刻、コア名、エラーの一部、直前に行った操作を残すと、設定全体を共有するより問題の再現に役立ちます。
7. メイン画面の操作に関するよくある質問
ノードを選んだのに、なぜ接続先が変わらない?
対象の行を右クリックして「アクティブサーバーに設定」を選び、アクティブ表示が変わったことを確認してから、新しい接続をテストしてください。確立済みの長時間接続は元の経路を使い続けることがあります。また、対象のドメインが現在のルーティングで直接接続されていないかも確認しましょう。Webページを一度再読み込みしただけで切り替え失敗と判断しないでください。
サブスクリプションの更新は成功したのに、新しいノードが見つからないのはなぜ?
メイン画面に戻り、該当するサブスクリプショングループを選択して、一覧の検索条件をクリアします。そのうえで更新結果に表示される有効なノード数を確認してください。結果が0件なら、サブスクリプションの内容と解析エラーを確認します。同じグループを何度も作成しないでください。
実際の接続テストは成功するのに、ブラウザーでWebページを開けないのはなぜ?
「システムプロキシ」で「システムプロキシを自動設定」が選ばれていることを確認し、ブラウザー独自のプロキシ設定も確認します。次に、パラメーター設定にあるローカル待ち受けポートを照合してください。TUNを有効にしている場合は、起動ログとDNS設定も確認します。
ウィンドウを閉じると、クライアントも終了する?
終了するとは限りません。ウィンドウを閉じる操作が、タスクバーの通知領域への最小化になっている場合があります。通知領域のアイコンを確認してください。終了するには右クリックメニューから「終了」を選び、システムプロキシが解除されたことも確認します。解除されていないと、システムがすでに待ち受けを停止したポートを参照し続けるおそれがあります。
デスクトップ版の設定をAndroid版にそのまま使える?
ノードの共有リンクやサブスクリプションはそれぞれインポートできることが多いものの、Windowsのシステムプロキシの操作をそのまま当てはめないでください。v2rayNGはXrayコア、v2flyNGはv2flyコアを使用します。Android版では、VPN接続やアプリごとのプロキシ設定を各クライアントで行う必要があります。
普段の確認手順は、使用サーバー、コアの起動結果、システムプロキシまたはTUNによる接続、ルーティングと接続先へのリクエストの順に固定するとよいでしょう。それぞれの状態を分けて確認すれば、問題が設定の取得元、ローカルの接続方法、リモート接続のどこにあるか判断できます。
クライアントのインストーラーと初期設定
OSとプロセッサーの種類に合わせてv2rayNまたはAndroidクライアントを選んでください。初めて使う場合は、設定のインポート、接続の開始、プロキシ設定の手順も確認できます。